シーナ・・・休日のコント  星の間に消えてゆく・・・切ない日々。

| CALENDAR | RECOMMEND | ENTRY | COMMENT | TRACKBACK | CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE | OTHERS |
第6話 花屋で、・・・花とおじさん 14:30
0

     

     

     

        商品撮影をするのに、よく花をよく買う。

       パンフレットになった時のことを考えて被

     

       写体である商品の大きさを想像してもらう

     

       には誰でも知っている物で大きさが容易に


       想像できる物をその商品の近くに置く。
     


        それが貝殻であったりグラスであったり、


       果物であったりするわけで、最も多く使わ

     

       れるのが花だろう。

        撮影は撮影をする前に被写体をよく見る

     

       ことが大切。いろいろな角度から。商品撮

     

       影の中でジュエリーの撮影は最もむずかし

     

       いものの一つだ。埃のつぶが一つ付いてい

     

       ても写ってしまうし、隣に置いた花の葉の

     

       一枚がほんの少し萎れているのが写真にな

     

       るとものすごく気になる。照明やセットま

     

       で含めればたいへんな時間と労力を要する。


       失敗は許されない。

     

     

     


            

     

     

     

        花屋でいろいろな質問をする。何という花

     

       で、どこで採れてどんな色があるのか、何日

     

       くらいもつのか、などいろいろ。花屋のおね

     

       えさんは良い人でとても親切に教えてくれる。

        だが明らかに少しいぶかっている。

     

       …このおじさん、いったい何やってんだろう。

        春から夏にかけて夕方毎日のように、花を

     

        買いにくる中年の男、いろいろな角度から、


        さんざん花をながめて、やっと買ったと思

     

        ったら1本か二本で、350円とか500円と

     

        か、しかもきっちりと領収書をもらってゆ

     

        く。常識的に考えて、これはかなり怪しい

     

        だろう。

         説明したい気もするけど、しない。それ

     

        でいい。



           
           

     

    | - | comments(0) | - | posted by
    | 1/1 |